科目 | 英語 |
出版社 | KADOKAWA |
目的 | 英文読解 |
対象者 | 英文読解が苦手な人 |
難易度 | MARCHレベル |
分量 | 223ページ |
使用期間 | 高3夏休みごろまで |
ジャンル | 英文読解参考書 |
・具体的なオススメポイント
初めて見る英文でもきちんと読み解くための英文法知識が身に付く
・注意点
訳を丸暗記するのではなく、考え方のプロセスを理解すること
英文の読み方を学びたい人におすすめ!『肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』
『肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』は、タイトルの通り英文読解に役立つ文法知識が学べる教材です。一般的な文法の教科書とは内容が少し異なっていて、英文の読み取りに役立つような形で解説が工夫されています。
この参考書を一通り学ぶことで、MARCHレベルの入試問題であれば充分に対応できるようになるほか、早慶や難関国公立の長文読解で点を取るための基礎力が身に付きます。
今回は、そんな『肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』の詳しい特長や学習方法についてご紹介します。
読解のポイント「ingやthat節の訳し方」が解説された唯一の教材
『肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』の最大の特長は、読解に役立つ文法知識が実践的な形で説明されていることです。一般的な英文法の参考書では、文型や関係詞、仮定法といった順に、英文法の説明が進んでいきます。
たしかに、その順番で学習することで、読解に必要な英文法を一通り学ぶことは可能ですが、ただ文法知識が頭の中に入っているだけだと、いざ初見の英文を見た時にどこからどう訳せばいいかがわからず、結局読めずに困ってしまう場合も少なくありません。
そこで、『肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』では、最初から「文章を読み解くときの思考プロセス」に合わせた順番で文法事項を学んでいく形になっています。
たとえば、英文の意味を理解するためには「that」や「ing」が使用された節をどのように捉え、日本語訳すればいいかがポイントとなるのですが、これについての解説がかなり詳しいのが特長です。
ほかの参考書でもthat節に関する説明は載っていますが、それを意味の理解や日本語訳にどう役立てればいいのか?という視点にたった解説はありません。
このように、英文を読解していくときにポイントとなる文法項目がわかりやすく解説されているのが『肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』を使って学習するメリットです。
基本的な例文からステップアップしていくので取り組みやすい
「読解のための英文法」と聞くと難しそうなイメージがある人も居るかもしれませんが、『肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』の例文はすべて基本的なレベルからスタートするので心配はいりません。
読解のための英文法テーマは33個紹介されていて、183の例題と、例題の理解度を確認するための137の確認問題、そして実力をさらに定着させる38の発展問題が掲載されています。これらを1つずつ順番に理解していけば、難関大学レベルの英語でも読み解ける文法力が身につけられるのです。
最初は中学英語でも出てくるようなごく簡単な例文からはじまり、同じテーマで最終的には東大・京大などで出題されたような例文を使った読解へと進んでいきます。
さらに、それぞれのテーマの解説や文章の訳には、文字による説明に加えて図解も掲載されているのも特長です。長い文章でも一目で意味の構造がわかるような形で、ビジュアルによる解説がついていますので、解説の文字だけを読んで理解するのが苦手な人でも取り組みやすい教材です。
『肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』を使った効果的な学習方法
33のテーマにそれぞれ複数の例文がついている『肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』ですが、効果的な学習方法としては1テーマずつ順番に理解しながら、定期的に復習をしていくのがおすすめです。
その際の注意ポイントとして、それぞれの英文の日本語訳を丸暗記してしまうのではなく、なぜその訳になるのか?を重視しましょう。英文の意味をただ機械的に覚えるだけの学習法では、初見の英文を読み解くための文法知識が身に付いたとは言えません。
英文のどこを見て、文章の構造をどのように把握していくかを自分なりの言葉で説明できるくらいに理解していくのが大切です。最初のうちは、読解に必要な文法事項が何なのかを見分けるのが大変ですが、繰り返し復習していくと文章構造が自然に分かるようになってきます。
決して文章を丸暗記せず、文章を読み解く際の思考プロセスをしっかりと辿って正解を導くようにしましょう。さらに、この教材で解説されえている英文法テーマを一通り身につけたら、過去問や長文読解問題集を使って、初見の英文でもきちんと読解できるかどうかを試してください。
初めて見る文章を自力で読み解く訓練を繰り返していくと、解くスピードと精度が高まっていくのでおすすめです。
まとめ
今回は、英文読解に必要な文法が身に付く『肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』をご紹介しました。文法そのものではなく、文法の知識を読解に活かす方法がわかりやすく学べる良書です。
英文の読み取りが苦手な人が見落としがちなthatやingの扱いをはじめ、文章の構造を読み解くための33のテーマが学習できます。
簡単な例文からスタートして、最終的にはMARCHやそれ以上の難関大学の入試問題にも対応できるレベルまでステップアップできますので、英文の読解をマスターしたい人はぜひ、『肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』を使って学習してください。